インターネット百科事典「ウィキペディア」の信憑性は? |
2007.09.11 Tuesday |
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「ウィキペディア」(http://ja.wikipedia.org/wiki/)
インターネットが出来る環境であれば、誰でも無料で閲覧可能であり、
さらに掲載されている記事も、ルールに則れば自由に追加・削除等の
編集が出来る、世界規模のインターネット百科事典です。
最近、日本の官公庁の関係者が仕事中と見られる時間に、
職場のパソコンから「ウィキペディア」にアクセスして、記事の編集を
行っていたことが暴露され、「2ちゃんねる」等で話題になっています。
当然、こんな事やっている職員の給料もパソコンもネット接続料も
みーんな、我々の税金…
ところで皆さん、「ウィキペディア」に掲載されている記事を
正しい知識だとして素直に受け止めてますか?
9月現在、日本語版で40万本以上もの記事が有ります。
専門知識を持つ方々が日夜、ボランティアで記事の編集を行い、
秀逸な百科事典としての体裁を保っています。
しかし、中には信憑性を疑いたくなるような記事も散見されます。
特に目に付くのは「芸能人・有名人」や「アニメ」「漫画」「鉄道」等、
趣味に関する記事には、どうしても執筆者の主観が入るため、
偏った記事になりがちです。
筆者が見かけた例では、某ベテラン俳優のプロフィールで
「某有名キャラクターに似ている」という、正に執筆者の主観としか
言いようの無い、どうでもいい情報が載っておりました。
(現在、この項目は削除されています。)
以前、アメリカの高校で歴史のテストを行ったところ、
数人の生徒の回答をチェックすると、何故か同じ箇所に不正解が
見られたために詳しく調べてみると、テスト直前に生徒達が
「ウィキペディア」の記事を参考にして、間違いの有る内容を
そのままテストの答えとして書いていた、というトラブルがありました。
「百科事典」では有るものの、誰でも自由に編集が出来る以上、
こういったトラブルは避けられないでしょう。
もし、信憑性を疑う記事があれば、その記事の左上に有る
「ノート」タブをクリックしてみましょう。
そこでは様々な執筆者が記事に関する議論を行っています。
また、「履歴」タブをクリックすると、誰がどのような記事の編集を
行ったのか、その内容の履歴が表示されます。
編集を行った執筆者をクリックすると執筆者の自己紹介、
さらに横の「会話」をクリックすると、執筆者同士の会話内容が
閲覧出来ます。大抵は記事に対するダメ出しや突っ込みなので、
執筆者の信用度が、ある程度これで把握出来るかと思います。
筆者も「ウィキペディアン」ですが、掲載記事の内容を全て知識として
鵜呑みにしているワケでは有りませんし、記事の投稿・編集する時は
筆者自身も裏付けを取ったり、細心の注意を払っています。
以上、「百科事典」としては些か不安定な所がありますが、
「読み物」としては、これほど退屈凌ぎが出来る物はありません。
携帯電話でも閲覧出来るので、行列に並んで居る時や待ち合わせの
時間潰しにピッタリです。
但し、使い過ぎによるパケット料金にはご注意を…
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